2017-10-20

信濃町臨床皮膚懇話会2017

昨夜は信濃町の明治記念館で、第3回信濃町臨床皮膚懇話会がありました。2年前から慶應大学皮膚科が病診連携のために開始し、私は初回からずっと参加させて頂いています。毎回慶應大学の専任講師の先生方が講演され、クオリティの高い内容で大変に有益です。先生方は大変よく勉強されています。私は毎回、聴講の後は文献を読んで更に復習することにしています。
印象的だったのは・・・

1、「糖尿病治療薬であるDPP-4(Dipeptidyl Peptidase-4)阻害薬の副作用で水疱性類天疱瘡を発症することがある。」
薬剤名では、ジャヌビア、グラクティブ、エクア、ネシーナ、トラゼンタ、テネリア、スイニーです。糖尿病の患者さんで飲んでいる方は多いです。原因薬剤を中止しなければ、いくら治療しても水疱性類天疱瘡は治りません。
多くの症例では、DPP-4 阻害薬内服中止後10日前後で水疱性類天疱瘡が軽快しますが、一方では内服中止後数カ月以上経過してから軽快する症例も散見されます。
日本皮膚科学会雑誌第127巻第7号(平成29年6月20日発行)の「類天疱瘡(後天性表皮水疱症を含む)診療ガイドライン」にもその記載があります。
また難治の症例にプレドニゾロンとリツキシマブ(抗CD20抗体)との併用療法が紹介されました。
次々にガイドラインが作られるので、知識のアップデートが忙しいです。

2、爪乾癬について
「爪母に異常があるための爪甲点状陥凹タイプと、爪床に異常があるための爪甲剥離・角化タイプの2つの臨床型がある。
治療としては生物学的製剤がもちろん有効ではあるが、ステロイドや配合剤の外用療法も侮れない。爪甲表面に塗るのではなく、ターゲットの爪母や爪床に塗る必要がある。」
他に、爪外来では巻き爪や陥入爪の治療も積極的にされているようでした。爪外来受診希望の患者さんは水曜の午前中に一度初診で受診してから、後日の水曜日午後の専門外来に予約が入るそうです。しっかり宣伝もされていました。

講演後は明治記念館の美味しい料理を頂きながら、懇意の先生方と情報交換しました。
今年は慶応医学部創立100周年を迎えたそうです。新病棟も建設中で、その完成図が紹介されました。内装も斬新で素敵です。ご発展を祈ります。
(もし私が患者だったら、ここの病院に入院したいと思いました。)

2017-10-15

開院15周年

今日で開院15周年を迎えました。
当時は私は42歳、娘たちは小学6年生と3年生でした。当時は子供たちが下校後、夕方からの塾に送り出したいと思い、診療も13時までで終わりにしていました。
あれから15年。今や長女は大学を卒業し医師3年目、次女は医学部6年生になりました。そして私は、2年後には還暦を迎える年齢になりました。
本当に年月が経つのは早過ぎます・・・。

患者さん、スタッフ、会社関係の方々、本当にお世話になりました。心より感謝申し上げます。皆様方に支えられて、今日のこやの皮フ科と私があります。
これからも、晴れの日も雨の日もあるでしょう。今後も何卒よろしくお願い申し上げます。

私は大海原を航海している船長の心境です。船長(院長)は、波濤が押し寄せても的確に舵取りをする責務があります。
最近の私は年齢と経験を重ねたためか、少々のことでは動じなくなりました。波濤を楽しむ余裕すら出てきました。
波乱万丈、いとをかし・・・。

私には多くの趣味がありますが、最も楽しいのは、今の仕事です。本当に幸せなことです。
さてさて明日は何が待ち受けているのやら、ワクワクします。


2017-10-14

お祝いのお花

明日は、当院開院15周年を迎えます。記念日を覚えていて下さった方から、早くもお祝いのお花を頂きました。
黄色のカサブランカ、ひまわり、オレンジのダリヤのフラワーアレンジメントです。当院のロゴのビタミンカラーです。
今、医院内の私の部屋に飾り、それを眺めならがブログを更新しています。
元気が湧き出てくるようで、とても気に入りました。ありがとうございました。

2017-10-06

患者さんの責務

私の手元には、各大学病院から病院案内が毎年送られてきます。東京大学、千葉大学、筑波大学、慈恵医大柏病院・・・。いずれも病診連携のために診療内容が分かりやすく紹介されており、装丁も立派です。
今日は、たまたま届いたばかりの東大病院のガイドブックを開いてみました。表紙をめくると最初のページに理念、患者さんの権利と責務が記されていました。目を引いたのは「患者さんの責務」です。

*ご自身の健康状態に関する情報を正確に提供してください。
(そうそう。病名、飲んでいる薬などきちんと申告してほしいです。既往歴、特に認知症や精神障害なども隠さず伝えてほしいです。)

*当院の規則を遵守してください。
(当然です。)

*迷惑行為を慎んでください。
(診療を妨害して、他の患者さんの待ち時間を長引かせるなど言語道断です。大きな声での会話も迷惑です。)

*受けた医療に対し、診療費をお支払いください。
(投薬や処置がなく医師との面談のみの場合でも診察料はかかります。たとえ病状が改善しない場合でも同様で、日本の医療は成功報酬ではありません。)

さらに補足として
「責務を守って頂けない場合は、当院で医療提供を受けられないこともあります。」と明記されています。

このガイドブックは全編、日本語と英文で書かれており、外国人にも対応しています。
東大病院のガイドブックの巻頭に、このような「常識」を敢えて記載しなければならないのは、それなりの理由があるのでしょう。
私はこれを読んで、温泉の脱衣所に貼ってある外国人向けの「温泉の入り方とマナー」を連想しました。

日本の医療は国民がフリーアクセスできて世界一安価です。なおかつ医療水準が高いです。医療従事者のボランティア的な尽力の賜物です。
しかしながら、最前線では疲弊していることも否めません。責務を果たせない者は、権利も主張すべきではないと考えます。
東大病院が医療機関共通の「患者さんの責務」を端的に明文化されたことを、私は評価します。
余談ですが、いずれの大学病院でも「患者さま」とは呼ばず、「患者さん」と呼んでいます。
私は「患者さま」の表現に違和感を感じておりましたので、当ブログでも「患者さん」と表現しております。

2017-10-01

頼れるドクター千葉2017

「頼れるドクター」千葉2017-2018版に、当院の記事が掲載されました。特集「女性医師のいるクリニック」のページです。
6月1日に取材を受け、いつものように何の準備もせずインタビューに応え、一体どのような体裁に仕上がるのか内心ドキドキしておりました。
見栄を張らず素のままで応じて、かえって良かったように思います。

全248頁の厚みのある本が待合室の書架に置いてあります。私の記事が入ったラックが出窓に置かれ、「ご自由にお取りください。」と記されています。来院の際にお手に取ってご覧ください。
なお980円で書店やアマゾンで発売中です。

2017-09-22

萩・長門湯本の旅

台風18号が去った翌日18日から2泊3日で、山口県の萩と長門湯本温泉を訪れました。萩は遥か昔の学生時代以来で、長門は4年ぶりで2回目です。
初日は観光バスに乗り、県内各地を回りました。山口市では雪舟庭と瑠璃光寺に行きました。
五重塔が池に写り美しいです。ちなみに山口は西の京と呼ばれています。
次いで秋吉台に行きました。
秋芳洞の中です。黄金柱が見事です。
百枚皿はトルコのパムッカレとよく似ています。
次いで、金子みすゞ記念館に行きました。大正から昭和初期のレトロな建物です。
稀有な才能を持ちながらもDV夫から性病をうつされ、娘も取り上げられ、26歳の若さで服毒自殺をした彼女が不憫です。ほのぼのとした作品からは、身の上は想像つきませんでした。
初日は、萩本陣に泊まりました。見事な夕日を見ながらのディナーは最高に美味しかったです。

2日目は、萩市内観光をしました。まずは世界遺産に登録された松下村塾に行きました。山口県では明治維新150年を記念して、イメージキャラクターの高杉晋作のイラストが県内随所で見られました。
一緒に記念撮影をしました。
伊藤博文邸は、居心地がよく寛げます。
萩の城下町です。こちらも世界遺産です。
2日目の宿は憧れの大谷山荘別邸音信です。4年前は別邸ではなく大谷山荘の方に泊まりました。昨年12月にプーチン大統領来日の折、日ロ首脳会談の舞台となり、一躍有名になりました。別邸は、私が今までに泊まった旅館の中ではベスト3に入ります。
まずは茶室に通され、抹茶を一服頂きました。
館内はどこを撮っても絵になります。バーからの眺めです。
バーカウンターと露天風呂付きの豪華な客室です。
ディナーは美味しい料理がちょっとずつで適量でした。
安倍総理が「ここの温泉は疲れが取れます。」と言われた通り、温泉が素晴らしかったです。総理が泊まられたのは、私が泊まった部屋の真上のようでした。

翌朝には長門湯本温泉を後にしてバスに乗り継ぎ、宇部空港から帰路に就きました。
萩も長門湯本も関東からは遠くてアクセスが良くないのですが、是非また訪れたいと思います。今回は心に残る印象的な旅でした。

2017-09-15

シルバーウィークの予定

台風18号が近付いています。シルバーウイークの連休は列島を縦断し、お天気が大荒れになりそうです。旅行を予定されている方は、やきもきされていることでしょう。

実は私も17日(日)の診療後に、夕方から飛行機で宇部に向かい、山口市湯田温泉での同窓会に参加する予定でした。大学卒業後32年たち、2年ぶりの同窓会なので楽しみにしていました。
しかしながら台風は、17日の午後に中国地方を直撃し、欠航になる可能性が高いと判明しました。一晩悩んだ挙句、不参加を決めました。
残念ですが、このまま羽田空港で夜を明かすよりも、勇気ある撤退の方が賢明と判断しました。

ただし翌日から山口県内を旅行する予定がありますので、飛行機の便を翌日の朝に振替えました。ウルトラ先得でしたが無料でできました。
振替便が欠航にならないことを祈るばかりです。

当院では16日(土)、17日(日)は平常通りに診療し、18日(月)~20日(水)の3日間は休診にさせて頂きます。
17日は台風のために、来院される患者さんもおそらく少ないのでは、と予想します。