2014-02-25

ヒルドイドvsビーソフテン

私が処方する外用剤で最も処方量が多いのは、おそらく保湿剤としてのヘパリン類似物質含有軟膏であるヒルドイドソフト軟膏だと思われます。1回の投与量が100~200gです。ただし一般名表記で、後発品に変更可としていますので、薬局の店頭で患者さんが後発品を選択することもあります。よく言われているように、外用剤は後発品は主成分が同一でも基材や添加物が異なり、似て非なる製剤です。この両者の違いにつき、ちょっと解説します。
①ヒルドイドソフト軟膏(薬価26.00円/g)vsビーソフテン油性クリーム(薬価10.80円/g)
昨年12月に後発品であるビーソフテン油性クリームが発売されました。いずれも油中水型w/oクリームで、ピンクのキャップです。先発にはサラシミツロウが含まれています。両者は外見も効能も同等のようですが、使用感はビーソフテンの方が若干伸びが良いので、顔の化粧下地にも使えそうです。使用するとチューブが凹むので残量が分かりやすいです。一方、手足の乾燥によるヒビ割れにはヒルドイドの方が潤いを逃さずキープしてくれそうです。アトピー性皮膚炎の患者さんには、やっぱりヒルドイドソフト軟膏が一番です。

②ヒルドイドローション(薬価26.00円/g)vsビーソフテンローション(薬価10.80円/g)
前者は乳液、後者は化粧水のようで、中身も容器もまったく異なります。両者とも水中油型o/wローションで伸びが良く、べたつかず夏に使用するには最適です。女性が基礎化粧品として使うのに向いています。あくまで私個人の感想ですが、後者の後発品の保湿効果に物足りなさを感じます。さらっとしているので好まれる方も多いのですが、アトピー性皮膚炎の患者さんが冬に使用するにはいかがなものかしら、と思います。健常人が化粧水として用いるには、とても良いです。

③ビーソフテンスプレー(薬価20.20円/g)
後発品のみです。中身はビーソフテンローションと同等で、スプレー容器入りです。私はほとんど処方したことがありません。後発の売りであるはずの安さがなく、ビーソフテンローションの2倍の薬価です。プッシュするのも手間がかかり、だったらビーソフテンローションで十分です。
私は患者さんの好みで、選択されて良いと思います。ちなみに私はこれらを冬に保湿剤として使います。元々乾燥肌ではないので、あれこれ塗る習慣がないのですが、顔にはヒルドイドローションかビーソフテン油性クリーム、手の指や踵のヒビ割れにはヒルドイドソフト軟膏を塗ります。塗ると翌日には肌はスベスベです。高価な美容液や美容クリームよりも効き目があります。

5 件のコメント:

  1. 突然失礼します。神奈川県在住のさくらと申します。
    これらの物は皮膚科では美容目的で欲しいと言って処方してもらえるものでしょうか?
    元々肌が弱く、突然の発疹等で皮膚科に行くことはありましたが、ビーソフテンもヒルドイドも処方してもらったことがありませんでした。
    最近存在を知って、ぜひ使ってみたいと思ったのですが、市販されていないことを知って困ってます。

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    1. さくらさん

      他の病院でヒルドイドを何回も処方して貰っています。
      ビーソフテンもあります。
      肌が乾燥するからとか粉が吹くとか言って処方して貰えばいいのでは?

      一時期化粧品が合わなくなって、ヒルドイドを塗っていると先生に言ったら「劇薬でもないし、そこまで強いものではないけれど一応[薬]だからね」と白色ワセリンを代わりに出されました。
      先生によっては反対派な方もいらっしゃるようです。

      以前交通事故で手術痕を気にしていた時の整形の先生に「ヒルドイド効くから出しとくよ」と言われ毎回大量に出されていました。
      ケロイド状になった肌に塗り込むと消えると言っていましたが、こっそり「これシミにも効くんだよ」と教えられましたが「え~うそ!」と思っていましたが何年か後に梨花さんが美容目的で使用されてるとブログで書いてるのを見て「あ~ホントだったんだ」と思いました^^;

      長々と書いてしまいましたが、普通に処方されてる弱い部類に入る薬ですし多分大丈夫じゃないかと思いますが、せっかく病院に行って美容目的でと言って嫌な顔されて処方して貰えなかったら診察料とかもったいないので「乾燥で」と言ってもらいに行った方が良いのではないでしょうか?

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  2. ビーソフテンの検索で先生のブログにたどりつきました。
    20代前半の娘が顔や背中のニキビで悩んでおります。
    皮膚科で様々な薬を処方されておりますが、
    完全には良くなりません。

    以前ヒルドイドローションを使った時に手(主婦湿疹、ひびわれ)にも顔にも湿疹が出て
    使用中止していたのですが、
    先日たまたま、ジェネリック推奨でビーソフテンローションを処方され、
    使用したところこちらでは湿疹が出ないというのです。
    ヒルドイドが大量に残っているし、同成分なので
    ビーソフテンローションがなくなった後また再開してみたら、
    やはり湿疹が出るそうです。

    ほとんど同成分、同作用と思っていましたが、
    そこはやはりジェネリックですので
    私どもにはわからない違いがあるのでしょうか?
    湿疹の原因成分がわかれば、
    今後の処方でも気を付けられると思うのですが・・・。
    お忙しい所恐れ入ります。ご意見いただけるとありがたいです。

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  3. ヒルドイドローションとビーソフテンローションは主成分が同一でも基剤が異なり、別の製剤です。湿疹との因果関係にはコメントできません。
    当ブログでは医療相談には回答いたしかねますので、受診された皮膚科の先生にご相談ください。

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  4. 検索していたところ、ここにたどり着きました。東京逓信病院の論文で、ビーソフテンとヒルドイドの保湿力の比較で、ヒルドイドのほうが2倍以上高い保湿があったという報告があるそうですが、本当なのでしょうか?

    だとすると、せっかく保湿で塗っているのに、使用感がどうのと言われても、1番目の目的が十分果たせないのなら、ビーソフテン渡された方は不満が残ると思えるのですが。。

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